薬味・薬性・帰経・効能について

 
薬味薬性帰経

当サイトの生薬辞典において、各生薬の説明のところで、

  • 薬味
  • 薬性
  • 帰経
  • 効能

という漢方の用語を使います。

ここでは、この3つの言葉について解説しておきます。

性味

「性味」とは、「薬性」と「薬味」のことです。
生薬の効能や副作用にも関連性があり、漢方の配合のときに、その配合の根拠の基にもなっています。

薬味

意外とそのままで、生薬の味のことです。舐めればある程度わかるものです。

代表的なものが、辛(しん)・甘(かん)・酸(さん)・苦(く)・鹹(かん)と言いまして、

  • 辛い
  • 甘い
  • 酸っぱい
  • 苦い
  • 塩辛い

の五味です。

他に

  • 味の薄いもの=「淡」
  • 渋いもの=「渋」

などがあります。

「なぜ、味が生薬の説明に必要なの?」と思ってしまいますが、薬味による効能があるそうです。

  • 辛い=発散・行気
  • 甘み=滋養・健胃・緩急
  • 酸っぱい=止汗・止瀉
  • 苦い=清熱・通便・燥湿
  • 塩辛い=軟堅・瀉下
  • 味の薄いもの=利水
  • 渋いもの=止汗・止瀉・止血

などの効能や作用があるようです。

薬味と効能の関係は、漢方薬のの構成などに有用ですが、薬味と効能が合致しない場合もあり、不安定要素も含まれてはいます。

薬性

薬性は、その生薬を用いたときに人体に起こる反応を分類したものです。

唐辛子や生姜のように暖かくなるもの、薄荷やすいかのように体を冷やすものなどが代表的です。

代表的な4つを「四気」と言います。これに、薬性の穏やかな「平」と薬性の激しい「大熱」「大寒」、また、弱いものを「微寒」「微熱」と分けることもあります。

薬性の毒性に注目して、「無毒」「小毒」「有毒」と分類されることもあります。

  • 寒証 → 温熱薬
  • 熱証 → 寒涼薬

というように用いられます。

帰経

帰経とは、その生薬が体のどの臓器に作用するのか?また、どの経絡に作用するのか?という、生薬と人体との反応の関係性について表したものです。

「肺」「肝」「腎」「胆」というような体の部位が表示されます。

効能

漢方薬による治療において臨床データに基づいたものです。西洋薬の化学薬のように詳しいことが解明されているわけではありません。

化学的な西洋薬の場合には、単一の成分に対して、その薬の作用を研究するのですが、漢方薬の場合には、複数の成分による反応を見るものなので、「この成分は、こういった反応」とはっきりと解明されていないのが実情です。

  • 生薬Aは生薬Bと配合すれば発汗作用がある
  • 生薬Aは生薬Cと配合すれば鎮咳作用がある
  • 生薬Aは生薬Dと配合すれば利尿作用がある

といった、臨床経験のデータが蓄積されたものから判断されることになります。

薬の効能の種類
発汗薬(発散薬・解表薬)・瀉下薬(通便薬・下剤)・清熱薬・利水薬・祓風湿薬・温裏薬(散寒薬)・化湿薬(芳香化湿薬)・理気薬(行気薬)・活血薬(理血薬・行血薬・駆瘀血薬)・止血薬・補気薬(益気薬)・補陽薬(助陽薬)・補血薬(養血薬)・補陰薬(滋陰薬)・固渋薬(収渋薬・固摂薬)・安神薬・開竅薬・鎮痙薬(止痙薬)・化痰薬(祓痰薬)・消導薬(消食薬)・駆虫薬・外用薬 ※更に細かく分類されますが、大まかな種類です。

生薬辞典では、上記の事柄について表記しています。生薬辞典をご覧になるときにはチェックしてみてくださいね。 → 生薬辞典 

早乙女タロウ

 

 

 

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