2017/06/12

脳梗塞?脳出血?くも膜下出血?脳卒中の後遺症と漢方の関係

 
脳卒中と漢方薬

落語家の桂ざこばさん(69)が2017年5月27日に、稽古に向かう途中で脳梗塞だとわかり緊急入院していたことが明らかになりましたね。

でも、考えてみると、脳梗塞・脳出血・脳溢血・くも膜下出血・脳卒中と様々な病名がありますが、あなたは、どれくらい違いがわかりますか?
ここでは、脳卒中と漢方薬の関係について知ったあとに、西洋医学的に脳卒中について学んでいきましょう。

早乙女タロウ

主な死因別死亡数の割合(平成 27 年)

脳血管疾患での脂肪数は第4位

画像引用元:平成27年人口動態統計月報年計(概数)の概況

死因としては、がん、心臓病、肺炎についで脳血管の病気は4位になっています。

主な死因別にみた死亡率(人口 10 万対)の年次推移

死亡率の推移

画像引用元:平成27年人口動態統計月報年計(概数)の概況

死亡率としては、昭和40年代以降は、脳血管の病気の死亡率は急激に下がっていましたが、最近では横ばいからやや減少傾向、といったところでしょうか。

脳卒中は、脳の血管の詰まりや破裂によって、血行が悪化したり、出血するもので、脳出血・脳梗塞・くも膜下出血などのタイプがあリます。

脳卒中の発作を起こした場合、命が助かっても身体マヒや言語障害、手足のしびれ、その他の後遺症が残るケールが多く見られます。

脳卒中後の治療では、西洋医学的なリハビリテーションが必要です。
この場合、漢方薬を併用すれば、後遺症に伴う不快な諸症状が改善されるだけでなく、心身状態を改善し、リハビリに取り組む気力を高めます。

脳卒中の後遺症の治療に併用したい漢方薬

マヒ、半身不随、知覚障害の回復促進、疼痛緩和
  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
イライラ、興奮、のぼせ、頭痛などの精神神経症状の緩和等
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 大柴胡湯(だいさいことう)
  • 小柴胡湯(しょうさいことう)
脳卒中の予防、再発防止など
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)

※「虚証」や「実証」についてはこちら→「漢方薬の選び方~診断方法を知ろう~

ここからは、脳卒中について詳しく学んで行きましょう。

早乙女タロウ

脳卒中とは?どんな病気?

脳が正しく働くためのエネルギー源として、酸素とブドウ糖が絶えず脳に運ばれる必要があります。
しかし、脳に向かう血管が詰まったり(脳梗塞)、破裂したり(頭蓋内出血)することが原因で脳のあるところに血液が運ばれなくなることで症状が出ることを脳卒中といいます。

「卒中」は、急に倒れることからこういわれます。
「中風(ちゅうふう)」「中気(ちゅうき)」とも昔は呼ばれていました。

  • 脳軟化=脳梗塞
  • 脳溢血=脳出血

の古い言い方です。

脳卒中は大きく分けると、

  • 血管の破裂による「頭蓋内出血」
  • 血管が詰まる「脳梗塞」

にわけられます。

さらに、頭蓋内出血は、

  • 脳の中で出血する「脳出血」
  • 脳の表面で出血する「くも膜下出血」

がありますので、脳卒中には

  1. 脳出血
  2. くも膜下出血
  3. 脳梗塞

の3種類があります。

脳卒中の中でも割合としては、

  • 脳梗塞:70%
  • 脳出血:20%
  • くも膜下出血:10%

という割合になるそうです。

上記の内容から脳卒中の種類をまとめますと、以下の表のようになります。

脳卒中の種類
脳卒中の種類07

脳卒中の原因となるもの

脳出血

高血圧が大きな原因となっています。

脳梗塞

高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙などが原因となります。
肥満・過度なアルコール摂取・血液が濃い状態が続く、なども原因になります。

不整脈の中でも心房細動や心筋梗塞・心筋症・心臓弁膜症などの心疾患も脳梗塞の中の「心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)」の原因となります。

この症状にピンときたら脳卒中を疑おう!

軽症の場合

軽い発作のときには意識ははっきりとしています。
症状としては、

  • ろれつが回らない(構音障害)
  • 言葉がしゃべれない(失語症)
  • 半身に力が入らない(不全麻痺)
  • 半身のしびれ
  • めまい
  • 物が二重に見える
  • フラフラしてまっすぐ歩けない
  • 物が見えにくい
  • 飲み込みが悪い

などが現れることがあります。

中等症の場合

意識がもうろうとしている感じですが、呼んだら答える状態です。
軽症の場合よりも上記のような症状はさらに重くなっています。

  • 下半身がまったく動かない(完全麻痺)

ということも起こります。

重症の場合

意識が完全に飛んでしまい昏睡状態の場合には、重症で命の危険にさらされていることを意味します。

呼吸が一時的に止まったり、短時間止まるような場合は重症の兆候です。
昏睡状態になってしまうと、手足がまったく動かなくなることがあります。

  • けいれん
  • 激しい嘔吐
  • 39度以上の高熱

は重症のサインです。

一過性脳虚血発作が起こることも

一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)は、半身不随・手足のしびれ・舌のもつれ・視力障害・めまいなどの症状が現れてから24時間以内にその症状がなくなってしまうことを指します。

さらに、その場合のほとんどが1時間以内に症状がなくなります。

なぜ、そのようなことが起こるのかというと、血液中の小さな塊が脳の血管を一時的にふさいだため、または、血圧が低下して脳血管に血液を送り出す力が低下していてすでに脳の中につまりかけの血管があったりした場合に、発作を起こす人がいます。
一日に何度も起こる場合があります。

これは、脳梗塞の前兆として注意が必要です。

20~30%の割合で脳梗塞へ移行していくので、素早く精密検査を受けて予防措置を取る必要があります。

発作の現場に居合わせたときの対応

素早く医師に診てもらう、が大原則です。
脳卒中の疑いがある場合にはCTスキャンやMRIのある病院に行く必要があります。
意識障害や半身不随などの症状が現れていても脳卒中と決まったわけではありません。

脳卒中かどうかがわかれば、脳卒中の種類まで診断してもらい明らかにする必要があります。

脳梗塞・脳出血・くも膜下出血では、治療の方法が変わってきます。

脳卒中の人は動かしてはいけない?

昔は、脳卒中で倒れた人は、動かさずにそっとしておいて、救急車の到着を待つ、というのがよくいわれていました。
しかし、最近では、出来る限り早期の治療が望まれるために、可能な場合には速やかに病院へ搬送します。
3時間以内がカギとなります。

  • 嘔吐
  • けいれん
  • ショック状態
  • 呼吸の乱れ

などがある場合には注意しなければなりません。

首をぐらぐらさせないように固定して、曲げすぎないように胴と水平を保ちながら動かします。

ですが、救急車を要請すれば移送中に症状が悪化することはないでしょう。

救急車が到着するまでどうしていればいいの?

静かな安静にできる場所に横に寢かせます。
そして、ベルトなどの体を締め付けているものを緩めます。

意識障害や繰り返し嘔吐がある場合には、側臥位(そくがい)にして、誤嚥を防ぎます。
回復体位や昏睡体位とも言われます。

側臥位

側臥位

喘いだような呼吸の乱れがある場合には、舌が奥へ落ち込んでしまっている可能性がありますので気道確保のためにあごを少し突き出させることも必要です。

気道確保

これ、やっちゃダメ!

  • 心配になって揺すって首をぐらつかせる
  • 首を曲げる
  • 飲み物、食べ物を与える

これはやってはいけません。

そして、くも膜下出血や脳出血の場合には緊急の手術が行われますので家族などは心構えが必要になってきます。
気をしっかり持つようにしましょう。

 

いかがだったでしょうか。

漢方薬は、脳卒中の治療の家庭で併用することで後遺症に伴う不快な諸症状が改善されるとのことでしたね。

また、発症の現場に立ち会ったときには冷静に対応する必要がありますね。

予防や病後の生活としては、やはり、肥満予防・減塩・偏食をしない・適度な運動・過度なアルコール摂取は控える・禁煙・ストレスをためない・水分を十分に摂る・定期的な検診などが大切になってきます。

日々、健康を意識する生活が大切ですね。

早乙女タロウ

 

 

 

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