漢方薬は口内炎治療の最後の砦?

 
口内炎と漢方薬

口内炎は、細菌やウィルスなどによって口内の粘膜に炎症がおこった状態で、腫れやびらんなどが見られるほか、通常は痛みも伴います。

また、アフタと呼ばれる直径5 mm程度の白っぽい潰瘍が口内粘膜にできるアフタ性口内炎という病気もあります。

細菌性の口内炎の治療では、抗生物質を優先的に用います。
しかし、抗生物質の効果がなく、再発を繰り返すケースや、ベーチェット病以外のアフタ性口内炎は、漢方治療の対象となります。

アフタ性口内炎治療に用いる漢方薬

体力がない、胃腸も弱い(虚証)

  • 四物湯(しもつとう)
肌荒れ、顔色が悪い。イライラ、月経異常
  • 人参湯(にんじんとう)
胃のつかえ感や痛み。下痢
  • 甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)
胃のゴロゴロ音、食欲不振

体力はふつう(中間証)

  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
慢性胃炎を伴っている
  • 温清飲(うんせいいん)
胃のつかえ、肌荒れ、強い口臭
  • 黄連湯(おうれんとう)
上腹部痛、悪心、黄白色の舌苔
  • 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
上腹部のポチャポチャ音。口内炎の頻発

体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
上腹部の停滞感、口内炎の頻発
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
上腹部の重圧感、便秘、イライラ

※「虚証」や「実証」についてはこちら→「漢方薬の選び方~診断方法を知ろう~

口内炎について知ろう

 

ここでは、口内炎についてもう少し勉強しましょう。

一口で口内炎といっても様々な原因や種類があるんですね。

早乙女タロウ

 

口腔内の病気のなかで最も多いのが口内炎です。

粘膜が赤くなってしみると言った軽度のものから、水疱や潰瘍ができるものまでさまっざまな症例があります。

代表的な症例としては、痛みやイヤなにおい、しみる、味覚障害、出血などが挙げられます。
また、その原因には様々なものが想定されます。

一般的に細菌が原因で口内炎ができることは傷がない限りあまりありません。
梅毒や結核の症状の一つとして症状が出る場合があります。
結核が原因の口内炎の事例はほとんどなくなりましたが、梅毒が原因になっている口内炎は若干増える傾向にあるようです。

カビが原因の口内炎は大人に取っては危険?

真菌(カビ)による口内炎は割りとできるものです。
鵞口瘡(がこうそう)※Google画像検索(症例画像があります)というカンジダやカビが原因の子供のものがよく知られています。

健康な人には何ら問題のないカンジダは口内常在菌ですが、病気の原因になることもあります。
カンジダが原因の口内炎は痛みはあまりなく、白いぶつぶつが多くできます。
子供なら放っておくと治るものですが、成人の場合には要注意です。

糖尿病やがんなどで体力が低下している人がなりやすいからです。
エイズ患者の殆どは鵞口瘡にかかっているとも言われています。

ベテランの内科・耳鼻咽喉科・皮膚科の医師ならすぐに分かるものなので、まず異常を見つけた場合には受診することをおすすめします。

口内炎の検査と同時に、もととなる病気の検査も同時に行います。

治療は、特にもととなる疾患がなければ、抗真菌薬(アムホテリシンB・ミコナゾールゲル経口用塗布やうがいなど)でほぼ治ります。

しかし、慢性化すると粘膜の奥に菌が入り込んでいますので、注射や内服薬を使うことになります。
そうなってしまうと、治りにくいので早めの治療が大切です。

ウィルス性口内炎は子供に多い

多くは子供の頃に起こる口内炎ですが、

などの口内炎です。

ヘルペスは特に子供に多く、発熱・痛み・よだれ・摂食不能・学科リンパ節腫脹などを引き起こし、脱水から重症感を感じるまでになります。

輸血が必要になったり、アシクロビル(ヘルペスウイルスの増殖をおさえる)という薬の投与も必要になる場合があります。

成人の場合は?

手足口病(てあしくちびょう)・帯状疱疹ウィルス(たいじょうほうしんうぃるす)・伝染性単核症(たんかくしょう)20歳前後などがほとんどです。

性病である、単純疱疹(単純ヘルペス)も増加傾向にあります。

再発性アフタが最も多く見られる口内炎

白い米粒大の浅い潰瘍性のものが1つあるいは2つほどできるケースが最も多く見られます。
アフタ性口内炎と言われます。 → Google画像検索※別窓で開きます

ウィルスの感染や細菌の増殖、薬害・血流障害・ストレスなど、様々な原因が考えられます。
原因不明な場合が多いですが、神経質な人にできやすい傾向があるようです。

ベーチェット病の発症初期であることがまれにあります。
アフタですぐに治るものは放置していても大丈夫ですが、治りにくいものや再発を繰り返すものは一度診察を受けたほうがいいでしょう。

アレルギー性や原因不明のもの

多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)のときに見られる口内炎の場合、様々なアレルギーであることが想像されますが、原因不明のものも多くあります。

様々な原因や症状がありますが、この場合も、治りにくい・再発を繰り返す、と言った場合には医師に見てもらうといいでしょう。

もちろん、漢方薬で直せるケースもありますので、専門家に診てもらうことも考えましょう。

酸・アルカリの誤飲による口内炎

酸やアルカリの誤飲、また、熱いものを食べたときにも口内炎ができます。

水でうがいしてみるといいですが、それでも症状が治まらない場合には専門家に診てもらうほうがいいでしょう。

 

口内炎と言っても、放置しても大丈夫なものから、重大な病気のサインだったりするものまで様々ですね。

気にしすぎるといいことはありませんが、治りにくい・繰り返しできるといった口内炎には注意が必要ですね。

自己判断で終わらせず、専門家に診てもらうようにしましょう。

早乙女タロウ

 

 

 

 

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