鼓膜を切開!?怖がる子供の漢方的中耳炎の治し方

 
中耳炎と漢方薬について

中耳炎は、鼓膜より内側の中耳が炎症を起こすもので、急性型と慢性型に大別されます。

中耳ってどこ?※耳介・外耳・中耳・内耳の位置関係

このうち急性中耳炎は、細菌性で、しばしば風邪やはしかに続いて起こります。
聴力を失う恐れもあり、早期に抗生物質や消炎剤による速攻的な治療が必要です。

また慢性中耳炎には、急性中耳炎が再発して慢性化し、鼓膜に孔が開いたりするタイプや、中耳腔に粘液がたまる滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)などがあります。

滲出性中耳炎は子供に多く、近年増加傾向にあります。
難聴などの症状を伴うが、あまり自覚症状がなく、はっきりとした原因も判っていないのが現状です。

滲出性中耳炎の西洋学的治療では、中耳腔にたまった粘液を溶かす薬などを使うが、効果が不十分な事も多く、外科的治療を併用する場合もあります。

漢方治療の対象となるのは比較的軽度の慢性中耳炎です。
特に滲出性中耳炎の外科的治療を嫌がる子供などには、漢方治療が効果的です。

中耳炎に効く漢方薬って?

体力がない、胃腸も弱い(虚証)

  • 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
上腹部の弱い抵抗と圧痛。腹部の動悸、口渇
  • 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
虚弱体質、寝汗、食欲不振、息切れ、疲労感

体力はふつう(中間証)

  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
上腹部の軽い抵抗と圧痛、のぼせ、肩こり
  • 柴苓湯(さいれいとう)
腹部の苦満感や膨満感。むくみ、口渇、悪心
  • 小柴胡湯(しょうさいことう)
  • 参蘇飲(じんそいん)
大柴胡湯の症状で、口中の苦み

体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)

大柴胡湯(だいさいことう) 上腹部の軽い抵抗や圧痛、便秘、肩こり、焦燥
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん) 肥満体、便秘、のぼせ、肩こり、高血圧

※「虚証」や「実証」についてはこちら→「漢方薬の選び方~診断方法を知ろう~

 

中耳の病気の中でも最も頻度が高いのが中耳炎です。

大人も発症しますが、子供が多いのが特徴です。

漢方で対応できる中耳炎の範囲は比較的軽度の慢性のものとなっています。
判断は自分でしてしまわずに、まずは医療機関や漢方の専門家に診てもらいようにしましょう。

花田サキ

 

 

 

 

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