2017/04/16

胃下垂・胃アトニーは漢方薬で改善しよう!

 
漢方と胃下垂・胃アトニー

胃下垂は、胃の下部の位置が普通より下がっているもので、X線写真でみると胃の位置が骨盤より下にあるのがわかります。

日本人に多いと言われますが、特別な病気ではありません。
しかし、胃下垂の人は、胃壁の筋肉が緩んで無力化し、消化力が低下していることが少なくありません。

こうした状態を胃アトニーと呼びます。
胃下垂・胃アトニーは神経質気質の痩せ型の人や若い女性などに多く、食欲不振・胃の膨満感、吐き気、疲労感、イライラなどの症状が見られます。

西洋医学的な治療では、対処療法が主体になるため、十分な治療が出来ない場合があります。
一方、漢方では、胃下垂・胃アトニーの症状を体質的な要素が強いと捉え、全身的な機能を回復・強化することを目指します。

胃下垂・胃アトニーの漢方薬での治療法

それぞれの症状に合わせて漢方薬を処方します。

体力がない、胃腸も弱い(虚証)

  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
疲労感、下半身の脱力感、口渇、尿量減少
  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
冷え性、頭痛、めまい、胃のポチャポチャ音
  • 茯苓飲(ぶくりょういん)
  • 茯苓沢瀉湯(ぶくりょうたくしゃとう)
腹部膨満感、胃のポチャポチャ音、消化不良
  • 大建中湯(だいけんちゅうとう)
  • 真武湯(しんぶとう)
腹部冷感、胃痛、手足の冷え、腹部膨満感
  • 六君子湯(りっくんしとう)
胃もたれ、食欲不振、血色不良
  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
  • 桂枝人参湯(けいしにんじんとう)
疲労倦怠感が強い、食欲不振
  • 人参湯(にんじんとう)
体力低下、冷え、食欲不振、胃部停滞感

※「虚証」や「実証」についてはこちら→「漢方薬の選び方~診断方法を知ろう~

胃下垂・胃アトニーとは?

ここでは、胃下垂や胃アトニーについてもう少し詳しく調べてみましょう。

早乙女タロウ

胃下垂は正常な人より胃が垂れ下がった位置にある人のことを指します。

正常な人に対で10~20%の割合で症状が見られるそうです。
華麗とともにその割合も増えていくようです。

特に、胃下垂が原因で症状が出ているわけでなければ病気ではありません。

胃アトニーは、胃下垂が原因で胃の筋肉の緊張がなくなり、胃の働きが低下している状態のことを指します。

胃下垂・胃アトニーの原因と症状

細く痩せた人に多く、太っていたけれども何かの原因で痩せた人も胃下垂になりやすい傾向にあります。

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)や脳下垂体不全などのホルモン系統の病気や腹部の手術、複数回の出産などで起こることもあります。

神経的な要因が合わさると様々な症状が現われてきます。
暴飲暴食・過労・不安・ストレスなどをきっかけに症状が現われます。

胃下垂だけの状態なら、自覚症状はありません。

胃アトニーになると、胃の中に滞っている食べ物を消化しようと頑張るので胃酸過多になる傾向があります。
消化不良による胃もたれや胃痛、げっぷなどの症状が出ます。

他に、胃が張ったような痛み、少ない食事での膨満感、食欲不振、精神疲労などの症状があります。

食後に出た症状が、右側をしたにして横になり安静にしていると症状が軽くなるのが特徴です。

検査と治療

胃のバリウム検査で確認、判斷します。
内視鏡検査では見落とすケースがあります。

軽度で、症状もなければ治療の必要はありません。
原因となる、暴飲暴食・過労を控え、適度な運動・バランスの良い食事・規則正しい生活でストレスが減るように安静を心がけるといいでしょう。

よく噛んで、早食いはしないようんしましょう。
食後30分くらいは右側を下にして横になり、腸に食べ物が移動しやすいようにします。

腹筋が弱い人が多い傾向にあり。腹筋を鍛えることも有効です。

胃酸過多症状には胃酸分泌抑制剤(オメプラール・オメプラゾン・タケプロン・タケプロンOD錠・パリエット・ネキシウムなど)を、胃もたれが強ければ胃の運動機能改善薬(プリンペラン・ナウゼリン・セレキノン・ガスモチンなど)が有効なケースがあります。

しかし、胃下垂・胃アトニーに関しては漢方薬のほうが得意分野であり、上記の表に合わせて症状別に服用することをおすすめします。

早乙女タロウ

 

 

 

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