2017/03/17

てんかんやヒステリーの治療に漢方薬は効果的?

 
てんかん・ヒステリー

てんかんは、発作的な意識障害を繰り返す病気です。

てんかんの原因は数百億とも言われる大脳の細胞で興奮と抑制のバランスが崩れて脳内の電気的なバランスが崩れたときに起こります。
生まれるときに脳に傷を負ったり脳出血や脳への外傷などで脳にダメージがあると、電気バランスが乱れて発作を起こすことがあります。

その際の、意識障害の程度は色々で、身体的な筋肉のけいれんを伴う大発作と、一部の筋肉だけ収縮したり、短期間意識喪失する小発作があります。

また、原因のはっきりわからないてんかんの場合には、遺伝の可能性も考えられます。
生まれたときからてんかんになる確率が高いとされています。

てんかん発作が起こる時は、頭痛や腹痛、発汗などの身体的症状を伴う事が多くあります。

てんかんの治療は、西洋医学では、抗てんかん薬を使用します。
抗てんかん薬は、脳神経の異常な電気的刺激を抑制するもので、てんかん発作を強力に抑え込みます。
ただし、抗てんかん薬は一生服用し続けなければならず、長く使用していると薬の効果が弱まってくる事があります。

一方、漢方では病的なてんかんを起こす神経を抑制するのではなく、残った正常な神経の活動を助ける治療方針を取ります。

ただし、漢方薬には強力にてんかん発作を抑える薬がありません。
そのため、漢方薬をほ使い始めてすぐに抗てんかん薬の使用量を減らしたり、勝手に服用を止めるのは危険です。

また、ヒステリーによってもてんかん反応は起こります。その際には、抗痙攣作用の漢方を用います。

てんかん・ヒステリーの治療に使われる漢方薬

体力がない、胃腸も弱い(虚証)

  • 小柴胡湯合桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
  • 柴苓湯(さいれいとう)
動悸、軟便傾向、疲れ易い

体力はふつう(中間証)

  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
むくみ、みぞおちが硬い。首や肩がこる
  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
口中のねばりと苦み。のぼせ、首や肩がこる

体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)

  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
便秘傾向、頭痛、動悸

※「虚証」や「実証」についてはこちら→「漢方薬の選び方~診断方法を知ろう~

抗痙攣(けいれん)作用で治療を考える場合

  • 大棗(小麦):鎮静・鎮痙作用
  • 炙甘草:鎮痙作用

があります。

甘草と大棗(小麦)を配合することによっててんかんやヒステリーを治す抗痙攣作用があります。

その場合の漢方の組み合わせは以下のようになります、

  • 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
甘草+大棗(小麦)
  • 苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)
甘草+大棗(小麦)+茯苓+桂枝
  • 甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)
甘草+大棗(小麦)+黄連+黄芩+半夏+人参+生姜

 

てんかんにともなう、体の表面に出てくる症状からアプローチする場合と、てんかん自体の痙攣に着目した場合とでは、治療に使う漢方が違ってくるんですね。

最終的に漢方薬を選ぶ際には専門家に相談してくださいね。

早乙女タロウ

 

 

 

 

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