K1-①安中散(あんちゅうさん):ツムラ5番の漢方薬の効能・副作用・飲み方など

 
安中散

ここでは、ツムラでは005番の漢方薬、薬局製剤番号ではK1-①の安中散(あんちゅうさん)の成分、効果効能、副作用などの注意点について解説していきます。

早乙女タロウ

安中散の成分・構成・飲み方

成分・分量

ケイヒ 3.0
ボレイ 3.0
シュクシャ 2.0
エンゴサク 3.0
ウイキョウ 2.0
カンゾウ 2.0
リョウキョウ 1.0
以上7味 16.0
粉末で1包2g、1日3回食前または空腹時に服用

漢方における薬味・薬性などの説明はこちら ⇒ 「薬味・薬性・帰経・効能について

安中散の薬性は2つの平以外は温か熱、薬味はカキの鹹とカンゾウの甘以外は全部、辛です。

温薬は寒の症状に対応するもので、寒は機能が衰えていく様子なので温薬は衰えた機能を奮い起こすものといえます。

辛薬の場合は、辛開潤養作用を持っているといわれています。

気が滞って、衰えている状態を刺激し、回復させて栄養を与える、という構成になっています。

安中散の効果効能

人の身体を上中下の3等分すると、中は胸の下の方から、上腹部に当たります。
安中散の中は、この3等分された中のことを指します。
胃・肝臓・膵臓・胆嚢など臓器のある部分を指しています。

中を安ずる、ということが目的なだけに、胃の愁訴に使われます。

胃腸だけでなく、胆石痛や膵炎にも使われることがあります。

心臓の下の方の疼痛、胸のつまり、軽い腹満、呑酸(どんさん)、胸焼け、食欲不振、下腹部から腰・背中にかけての引っ張られるような疼痛がある場合に、慢性胃炎、慢性膵炎、生理痛の場合でも使うことがあります。

温性の処方なので、少なくても炎症性の疾病には向きません。
ビールなどの冷たいものの飲み過ぎで冷えたときには良いでしょう。

アトニー性の人には、食物が胃に留まる時間が長く、胃酸の分泌が多少の両方で異常発酵を起こしやすい傾向があります。
安中散の成分のケイヒ、ウイキョウ、シュクシャ、リョウキョウといった芳香性生薬は、防腐剤として、異常発酵を抑えます。

エンゴサクはアルカロイドを含み、緩和作用とともに、胃液分泌抑制作用、抗潰瘍作用があります。

ボレイは、カキの殻なのでカルシウムですが、酸中和作用は粉末の場合には期待できますが、煎薬にした場合には期待できません。

  • 胃痛がある
  • 呑酸、胸焼けがある
  • 甘いものを好む人

以上の場合には、安中散の効能が必要とされます。

適応症

  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多症、胃下垂症、慢性胃炎、幽門狭窄、胃の腫瘍、胃動脈硬化症、神経胃炎の疼痛
  • 月経困難症の疼痛

副作用や注意点

  • ボレイは砕いたものを使用する。他の貝殻が混入しないように細かく砕いたものは使わない。
  • 温中散寒が目的で、炎症性のものには向かない。
  • 初めから柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)との併用もよい。

 

 

安中散は、身体の真ん中の中、胃や肝臓辺りに用いる漢方薬なんですね。

そして、炎症性ではないものに用いるとのこと。

漢方薬を服用する場合には、専門家に相談してからにしましょうね。

 

早乙女タロウ

 

 

 

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