茯苓(ぶくりょう)

 
茯苓

茯苓(ぶくりょう)は、日本や中国、北米に広く存在します。

クロマツやアカマツなどの根に寄生するサルノコシカケ科のマツホド(まつほど・松塊:学名 Wolfiporia extensa、別名:Poria cocos)の菌核を利用します。

マツホドの菌核画像:Wikipediaマツホド マツホドの菌核

薬味:甘 薬性:平 帰経:心・肺・脾・胃・腎 効能:利水消腫・健脾・安神 ※薬味・薬性・帰経・効能について

菌核とは、菌の塊のことです。
様々なかたまり方をして、一様ではなく、大きさも様々です。

大きいものですと、1kg以上あり、人間の頭ほどの大きさのものもあるらしいです。

中の色は、表面の褐色に汚れたような色からは想像できないような白い色をしています。
採取したばかりのものの中身はチーズ状の固さだそうです。
無味無臭で、噛むと粘りがあるそうです。

木材を腐らせる「腐朽菌(ふきゅうきん)」の一種です。
切り倒されてから4年~5年ほど経過した松などの切り株に寄生します。

伐採されたり、倒れた死んだ木に寄生すると考えられていましたが、最近では、生きた木や植物にも寄生することがわかってきました。

地下20~30センチほどの深さに生存しています。

  • マツホドの中に松の根が通っているもの → 茯神(ぶくしん):通常、情緒不安定や動悸、不眠などにも使われる。
  • その根 → 茯神木(ぶくしんぼく)
  • マツホドの外の皮 → 茯苓皮(ぶくりょうひ):利尿作用が高く、皮膚の水腫に使う。
  • 外の皮と中身の境目のほんのり赤い部分 → 赤茯苓(せきぶくりょう):清熱利湿の効能がある。

と呼びます。

断面がきれいな白色で、堅いもの、キメの細かいものが上等とされています。

  • 雲南省の天然モノが有名
  • 安徽省では人工栽培されていて安苓と言われている

昔は、日本・韓国・北朝鮮の天然モノが日本でも出回っていましたが、最近では中国産の茯苓が出回っています。
これらの茯苓はほとんどが人工栽培のものだということです。

茯苓には、

  • トリテルペノイドのエブリコ酸
  • パキマ酸
  • ツムロース酸
  • 多糖体のパキマン
  • ステロールのエルゴステロール

などが含有されています。

水溶エキスには、

  • 利尿
  • 抗潰瘍
  • 血糖降下
  • 血液凝固抑制作用

が、また、パキマンには

  • 免疫増強作用

などが認められています。

漢方薬としては、

  • 利水消腫
  • 健脾
  • 安神

の効能が認められています。

 

「茯苓」が使われている漢方薬
五苓散・五皮飲・苓桂朮甘湯・苓姜朮甘湯・猪苓湯・四君子湯・参苓白朮散・茯苓飲・苓桂甘棗湯・抑肝散加陳皮半夏・酸棗仁湯
 

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